









1670-99年 デンマーク クリスチャン5世 騎馬王 1ダカット 金貨 【 NGC AU58 唯一の鑑定品 TOP POP 】
税込み価格
デンマークの絶対王政時代を象徴する金貨
1670年から1699年、デンマーク王クリスチャン5世の治世に発行された1ダカット金貨です。16世紀後半から始まったデンマークの絶対王政期に位置づけられる一枚で、北欧らしい洗練された造形と静かな品格が、多くのコレクターを惹きつけています。
表面には軍装に身を包み馬上に立つ国王の姿、裏面には「C」と「5」を重ねた王のモノグラムが刻まれ、王冠を戴いたその意匠からは、当時の王権の強さがにじみ出ています。
直径約17.2mm、重量約3.45gという小型サイズながら、精緻な彫刻と金の輝きが凝縮された造形美を見せる逸品。発行から300年以上が経過した現在も、NGCによってAU58という高評価を得ており、その保存状態の良さも特筆に値します。
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統治者 | デンマーク王クリスチャン5世 |
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デザイナー | 資料なし |
カタログ番号 | KM# 445、Fr#192 |
表面のデザイン | 騎乗姿の国王クリスチャン5世 |
表面の刻印 | なし |
裏面のデザイン | クリスチャン5世のモノグラム(5CC5) |
裏面の刻印 | なし |
エッジのタイプ | - |
エッジの刻印 | - |

1670年~1699年 デンマーク発行 1ダカット金貨の概要
13世紀のヴェネツィアで誕生し、やがてヨーロッパ各国へと広がっていったダカット金貨。高い純度と信頼性から、国境を越えて流通する“国際通貨”として重宝されてきました。デンマークもまた、その伝統に倣い、国家の威信を込めて金貨を鋳造していきます。
舞台は17世紀。絶対王政の時代を迎えたデンマークで、新たに王となったクリスチャン5世が即位の年に発行を開始したのが、この1ダカット金貨です。
表面に描かれたのは、軍装を身にまとい、馬にまたがる国王の姿です。羽飾り付きの帽子に、手には指揮棒。絶対王政の象徴として知られるフランス王ルイ14世のスタイルを意識したとされ、その構図からは、当時のヨーロッパに広がる“王の理想像”が感じられます。
裏面には、デンマーク王室に受け継がれる伝統のモノグラムを使用しています。「C」と「5」を重ねた意匠に王冠を戴かせることで、個としての王と、制度としての王権、その両方の存在感が刻まれています。
時代の権威と美意識。そのどちらもを凝縮し、王国の美意識を今に伝える一枚です。

歴史的背景
キリスト教を国教とするデンマークの王政は10世紀ごろに始まったとされます。1448年にクリスチャン1世が即位してからは、宗教改革の波が本格化。カトリックからルター派への改宗が進み、教育制度にも変革がもたらされ、大学の創設を通じてデンマークは近代化への歩みを加速させていきました。
1670年に即位したクリスチャン5世の時代は、まさにデンマークにおける絶対王政の最盛期。彼は当時のイギリス女王アンの義兄であり、後に英国王となるジョージ1世とも縁戚関係にありました。こうした王室間のつながりは、北欧と西欧を結ぶ外交的背景としても注目されます。
経済的には重商主義政策のもと、国内産業と貿易が発展。科学の分野でもオーレ・レーマーのような天文学者が活躍し、学術の面でもヨーロッパ諸国に肩を並べる存在となっていました。
クリスチャン5世はその親しみやすい人柄で国民からの人気も高く、税制改革を進める一方で、デンマーク初の統一法典である『Danske Lov(デンマーク法典)』を発布。法と秩序の整備にも大きな功績を残しています。
時代の権威と美意識。そのどちらもを凝縮し、王国の美意識を今に伝える一枚です。
市 場 価 値 - 今後の動向は?
17世紀、デンマークの絶対王政が最盛期を迎えた時期に発行された、クリスチャン5世の1ダカット金貨。
精緻な騎馬肖像とモノグラムをあわせ持つこの金貨は、同時代の欧州諸国でも類を見ない完成度を誇り、歴史的・造形的な観点から高く評価されています。
本コインは、NGC最高のAU58評価を受けた、発行から300年以上を経た今なおほぼ未使用に近い希少な個体です。
しかも最高評価というだけでなく、NGCに登録された鑑定品は本個体のみで、全グレードを通じても他に登録がない“唯一の存在”となっています。
デンマークの金貨、とくに17世紀発行のものは現存数そのものが非常に少なく、市場に出る機会も稀です。
加えてこのジャンルは、本格志向のコレクターに支持される領域であるため、出回ったとしてもNGCなどの鑑定機関に提出されず、未登録のまま取引されるケースも多いようです。
そうした背景をふまえると、今後も鑑定付きの個体が新たに増える可能性は、決して高くないと見られています。
今回ご紹介のような「王の騎馬肖像+モノグラム」を備えた金貨は、デンマークに限らず欧州各国の王室金貨のなかでも人気が高く、
発行数の限られた希少なカテゴリとして扱われています。
とくに保存状態の良い個体は争奪戦になることも多く、今後も供給より需要が上回る傾向は続くと見られています。
コレクションとして楽しめるのはもちろん、将来的なリセール価値にも期待がもてる一枚です。
歴史と王権の美学が凝縮された17世紀の金貨──
手に取った瞬間、その奥に広がる時代と物語を、きっと感じていただけるはずです。