









1869年 - BB フランス ナポレオン3世 20フラン 金貨 【 最高鑑定 PCGS MS65 鑑定枚数5枚 】
税込み価格
近代フランスの幕を開いた、皇帝ナポレオン3世の“黄金の証”
19世紀、華やかな宮廷文化とともに近代国家としての道を歩んだフランス。
その変革期の象徴とも言えるのが、第2帝政を築いたナポレオン3世でした。本コインはその治世末期、1869年に発行された20フラン金貨。月桂冠を戴く皇帝の横顔と、帝政フランスの国章が刻まれた、歴史と美の詰まった一枚です。
今回の個体は、発行枚数こそ730万枚超ながら、市場で流通しているのはそのうちの14%ほど。さらにPCGS鑑定「MS65」という最高評価を受けた、世界にわずか5枚のみの希少グレードです。
芸術性と希少性、そしてフランス近代史を語る物語性。そのすべてを静かに内包した、奥行きある金貨となっています。
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統治者 | ナポレオン3世 |
---|---|
デザイナー | デジレ=アルベール・バレ |
カタログ番号 | Franc 2014# 532、KM# 801、Fr# 585、Maz# 1450、Gad 1789# 1062 |
表面のデザイン | 月桂冠を身につけたナポレオン3世 |
表面の刻印 | NAPOLEON Ⅲ EMPEREUR BARRE |
裏面のデザイン | フランス第2帝政の国章 |
裏面の刻印 | EMPIRE FRANCAIS 20 FR 1869 BB |
エッジのタイプ | プレーン |
エッジの刻印 | ★ ★ ★ ★ ★ DIEU ★ PROTEGE ★ LA ★ FRANCE |

コインの魅力と特徴
華やかな帝政の時代を象徴する、フランス第2帝政期の20フラン金貨。
1869年に発行されたこのコインは、当時のフランスを統治していた皇帝ナポレオン3世の治世を物語る一枚です。
表面には、月桂冠を戴いたナポレオン3世の横顔。自信と威厳を湛えたその表情は、フランスの繁栄を牽引した彼の存在感を強く印象づけます。裏面には、フランス帝政の象徴である国章が描かれ、力強くも洗練されたデザインに仕上がっています。
彫刻を手がけたのは、切手やメダルのデザインでも知られるデジレ=アルベール・バレ。21mmという小ぶりなサイズの中に、古典的な美しさと精緻なディテールが見事に表現されています。
そして特筆すべきは、裏面に刻まれた「BB」のミントマーク。これはストラスブール造幣局で製造されたことを示しており、同時代のパリ造幣局製と比べて発行枚数が少ないことから、現存する個体の希少性が高いとされています。
ナポレオン1世の威光を継ぎながら、近代化を推し進めたフランス第2帝政。
その歴史の息吹と美意識が凝縮された一枚は、まさに帝政フランスの輝きを映す小さな芸術品です。

歴史的背景
フランス革命によって終焉を迎えた王政。
その後の混乱期に登場し、フランスを欧州の強国へと導いたのがナポレオン1世でした。
ナポレオン1世の退位後、フランスは再び不安定な政情に揺れましたが、皇帝の甥であるルイ=ナポレオン・ボナパルト――後のナポレオン3世が、その後を継ぎます。1852年、国民投票によって正式に皇帝となり、「フランス第二帝政」が始まりました。
ナポレオン3世の治世下で、フランスは大きく近代化へと舵を切ります。
鉄道や銀行制度、都市計画の整備などが進み、1867年にはパリ万国博覧会が開催されるなど、経済と文化の両面で飛躍的な発展を遂げました。華やかな宮廷文化の中心には、美貌で知られた皇后ウジェニーの存在もあり、当時のフランスはまさに“社交の都”として世界に輝いていました。
一方で、ナポレオン3世は労働者階級の権利にも目を向ける柔軟な施政者でもあり、民衆からの支持も厚い人物でした。
しかし、時代の流れは急激に変化します。
1870年、プロイセンとの戦争に敗れたことで皇帝の座を追われ、翌年には亡命先のイギリスでその生涯を終えることになります。
ナポレオン3世が治めた“第二帝政”は短命に終わったものの、彼のもたらした近代化の功績は後のフランス社会に深く根づくこととなります。
その象徴として発行されたこの20フラン金貨は、まさにフランスの激動と繁栄が詰まった一枚。皇帝としての気高さ、そして時代の空気を金の輝きの中に閉じ込めた、歴史の証人とも言えるでしょう。
市 場 価 値 - 今後の動向は?
ナポレオン3世の治世末期、普仏戦争直前という歴史の転換点で発行された1869年の20フラン金貨。
しかも今回ご紹介する、1869年ストラスブール発行の20フラン金貨は、発行枚数こそ730万枚超と多いものの、市場に出回っているのは、そのうちのわずか14%ほどと言われています。
そのなかで、PCGS社の鑑定によって「MS65(未使用品として極めて優れた状態)」の評価を受けた、たいへん希少な一枚です。
この「1869年-BB」の個体は、世界中でわずか5枚しか鑑定されておらず、PCGS社においてMS65を超える上位グレードは存在していません(2025年4月現在)。
つまりこのコインは、現存する中でも“最上位クラス”にあたる貴重な個体ということになります。
ナポレオン3世関連の金貨は、歴史的背景と芸術性の高さから、コレクターの間で長年にわたり根強い人気を誇ってきました。
とくに彼の治世下で発行された後期の20フラン金貨は、歴史的な価値と希少性も評価され、20~40万円という価格帯で安定した取引が行われています。
また、1869年という発行年自体が特別であり、ナポレオン3世の統治末期、そして普仏戦争開戦のわずか1年前という“運命の年”に刻まれた一枚。
歴史的ロマンに惹かれるコレクター層からも、今なお強い支持を受けています。
希少性と背景のドラマを兼ね備えたこのコインは、将来的なリセールにおいても安定した価値を見込める、安心感あるコレクションとなるでしょう。
この機会にぜひ、ナポレオン3世の時代が生んだ金貨を手に取り、フランス近代史の一端を感じてみてください。
その小さな輝きの中に、歴史の重みとロマンが確かに息づいています。