









1930年 自由都市 ダンツィヒ ポーランド 25グルデン 金貨 【 高鑑定 NGC MS65 】
税込み価格
自由都市の誇りを伝えるダンツィヒ25グルデン金貨
「ダンツィヒ」という名前を聞いても、ピンとこない方のほうが多いと思います。
ダンツィヒは、ポーランド北部に位置するバルト海沿岸の港町です。現在の名前はグダンスク。ポーランド最大の貿易港です。
1930年に発行された25グルデン金貨は、1920年に自治権を獲得したダンツィヒの町が発行したコイン。
地勢上の利点から、さまざまな権力者に支配されてきたダンツィヒは、1920年から1939年という短期間、自由都市として独立し、独自のコインを発行していたのです。
自由都市であった期間の短さや、発行枚数の少なさから、市場では非常に高い評価を得ている金貨です。
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コイン本体:
ポセイドンの膝や腿、コインのフチおよび中心部に、白い汚れのようなものが付着しているように見えます。ただし、肉眼ではほとんど気にならない程度です。
スラブケース:
古いスラブケースのため、薄い傷や小さな傷が見られますが、コインの鑑賞に支障をきたすことはなく、ほぼ気にならないレベルかと思います。(なお、スラブの状態がコインの価値に影響を与えることはございません。)
気になる点がございましたら、しっかりとご説明させていただきます。少しでもご不安がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

統治者 | 自治都市 |
---|---|
デザイナー | O. Fischer |
カタログ番号 | KM# 150、Fr# 44 |
表面のデザイン | ダンツィヒの町の紋章 |
表面の刻印 | Freie Stadt Danzig 1930 |
裏面のデザイン | 海の神ポセイドン |
裏面の刻印 | 25 Gulden |
エッジのタイプ | プレーンエッジ |
エッジの刻印 | NEC TEMERE NEC TIMIDE (町の標語) |

1930年発行 ダンツィヒ 25グルデン金貨の概要
このコインの魅力は、ヨーロッパの伝統を感じるクラシカルなデザインにあります。
表面にデザインされているのは、ダンツィヒの町の紋章。
2つの十字架の上に王冠が載ったデザインは、ドイツ騎士団やポーランド王の支配下にあったことを象徴しています。
「Freie Stadt Danzig」というドイツ語は「自由都市ダンツィヒ」の意味です。
裏面には、三叉槍を持つ海の神ネプチューンの姿が。
ローマ神話では、軍神マルスと並ぶ重要な神です。
港町であったダンツィヒにとっては守護神のようなもので、現在の市庁舎前でもネプチューンの噴水を見ることができます。
エッジに刻まれたラテン語「NEC TEMERE NEC TIMIDE」は、「無謀ではなく、臆病でもなく」という格言。
歴史の波のなかで生き抜いてきたダンツィヒの強さを感じます。

コイン発行の時代背景
ダンツィヒはなぜ、20年弱の自由を謳歌できたのでしょうか。
ダンツィヒは良港を持っていたために、欧州の権力者たちの紛争の対象でした。
10世紀ごろに町が創建されたあと、13世紀からは北ヨーロッパを中心に商業覇権を牛耳ったハンザ同盟の一都市となります。
ポーランド王やドイツ騎士団の支配下にあったダンツィヒは、ポーランドとドイツの文化が混在し、独自の発展を遂げました。
貿易で得た富によって都市計画が進み、ゴシックや後期ルネサンスの美しい街並みが造られました。
高名な天文台も建設されます。
近世になって、プロイセン、ナポレオン、ドイツ帝国の影響を受けたダンツィヒにとって決定的な事件となったのが、第1次世界大戦でした。
敗戦国ドイツは1919年に締結されたヴェルサイユ条約によってダンツィヒを手放し、ダンツィヒは自由都市として認められました。
自由を獲得した町の喜びと誇りが、1930年に発行された25グルデン金貨に反映されたのです。
市 場 価 値 - 今後の動向は?
自由都市として短期間ながらも独自の誇りを築いたダンツィヒ。
その歴史を象徴する貴重なコインが、この1930年発行のダンツィヒ25グルデン金貨です。発行枚数はわずか4,000枚と極めて少なく、現在市場に流通する個体も限られています。
さらに、美しい町の紋章や海の神ネプチューンを描いたデザインの芸術性の高さも、コレクターからの評価を集める理由のひとつです。
言うまでもなく、コインコレクターの間では人気のあるこのコイン。
近年の金価格の高騰と希少性の高さから、海外市場では100万円以上で取引されることも珍しくありません。
状態によって価格は異なりますが、それでも 70万円~90万円と高額な取引となるコインであることに変わりはありません。
ダンツィヒが自治都市として独立した、わずか20年弱の間に発行されたコインは非常に少なく、特に高額な金貨は限られた富裕層しか手に入らなかったため、現存数も少ないと考えられます。
市場に出る機会は非常に限られており、年々その希少性は増しています。
コレクションとしてお楽しみいただくのはもちろん、将来的なリセールにおいても価値ある一枚となりそうです。
これを機会にぜひ、ダンツィヒ自由都市の誇りを宿した一枚を手に取り、歴史のロマンを感じてみてください。