









AD350-35年 古代ローマ帝国 デケンティウス 勝利の女神 青銅貨 4.98g 【 NGC Ch AU★ ダブル5 唯一の星付 】
税込み価格
古代ローマ帝国の混乱を伝える貴重なコイン
350~353年ごろに発行されたデケンティウスの青銅貨は、キリスト教が帝国の主流宗教として広まり、異教との対立が深まっていた時代のコイン。兄マグネンティウスによる簒奪政権のもとで発行され、帝国内の政治的混乱や宗教的緊張を背景にしています。
この時代のコインは、鋳型を流し込むのではなく、職人が金型(ダイ)を用いて1枚ずつハンマーで打ち出して製造しており、肖像や文字、サイズに微妙な個体差があるのも魅力のひとつです。
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統治者 | マグネンティウス |
---|---|
デザイナー | 資料なし |
カタログ番号 | RIC VIII# 137、OCRE# ric.8.lug.137 |
表面のデザイン | 副皇帝デケンティウス |
表面の刻印 | D N DECENTIVS NOB CAES |
裏面のデザイン | 向かい合う2人の勝利の女神 |
裏面の刻印 | VICTORIAE DD NN AVG ET CAE |
エッジのタイプ | - |
エッジの刻印 | - |

351~352年ごろ発行 古代ローマ帝国 デケンティウス青銅貨の概要
古代地中海世界の覇者であったローマ帝国。「大帝」と呼ばれたコンスタンティヌス1世の死後、帝国は混乱期に入ります。
デケンティウスは、コンスタンティヌス1世の息子に反旗を翻したマグネンティウスの弟(諸説ありますが縁戚関係であったことはまちがいないようです)。マグネンティウスによって副帝に任じられますか、わずか2年で自死しました。
表面には、「カエサル(副帝)のデケンティウス」の文字が見えます。
戦い続けたデケンティウスにふさわしく、青銅化の裏面には勝利の女神が2人。「アウグストゥス(正帝)とカエサル(副帝)の勝利」という文字が刻まれ、帝国トップに上り詰めようとしていたデケンティウスの意気込みが感じられます。
その悲願もむなしく、デケンティウスは353年にコンスタンティヌス2世に敗れ自殺。キリスト教や軍の統率をめぐる古代ローマ帝国の紛糾を伝える、貴重なコインといえるでしょう。

時代背景
古代ローマが国家として誕生したのは、紀元前753年といわれています。ローマは、王政、共和政を経て、紀元前27年に帝国になりました。
西暦96年から約100年は、五賢帝の時代と言われ、帝国の最盛期を迎えます。しかしその後のローマ帝国は、内乱や権力闘争を繰り返し、往時の輝きを取り戻そうと必死の努力を続けました。
多神教であったローマ帝国は、キリスト教の出現によってさらに混乱を深めます。313年に、コンスタンティヌス1世によってキリスト教は公認され、392年に国教化されました。
デケンティウスは、この転換期に生きた軍人です。大帝コンスタンティヌス1世の死後、息子たちの間で権力闘争が起こり、マグネンティウスとデケンティウスは、その隙をついて軍を掌握。皇帝と副帝を名乗り出たのです。
結局、コンスタンティヌス1世の息子コンスタンティヌス2世に敗れたデケンティウス。残された青銅貨は、まさに「兵どもが夢のあと」の趣があります。
市 場 価 値 - 今後の動向は?
短い統治期間であった西ローマ帝国の副帝、デケンティウス。その在位中の350~353年に発行された青銅貨は、発行期間の短さと手作業によるハンマー打ち製造という特性から、現存数が限られており、古代コインのなかでも特に希少性の高い一枚です。
言うまでもなく、古代ローマコインのなかでもデケンティウスの貨幣はコレクターの間で人気があり、市場でも高値で取引されていますが、今回ご紹介する個体は、世界的鑑定機関NGCによる公式グレーディングで Ch AU★(Choice About Uncirculated Star) の評価を受けた非常に優れたコンディションの一枚です。
打刻・表面ともに5点満点中 「5/5」のダブル5 を獲得しており、現在確認されている中で 唯一の★付き デケンティウス青銅貨として、その保存状態と希少性は群を抜いています。
市場に流通するデケンティウスのコインの中でも、ここまで高い評価の個体は極めて稀です。
ローマ帝国時代のコインは、近年日本国内でも人気が高まっており、特に『テルマエ・ロマエ』などの作品の影響も相まって注目を集めています。
古代コイン特有の一点もの感や肖像ごとの個体差も魅力のひとつで、熱心なコレクターやローマ史ファンの間で需要は今後も高まり続けると予想されます。
今回は、その中でも 特に保存状態に優れた珠玉の一枚 をご案内いたします。
コレクションとしての価値はもちろん、将来的なリセールにおいても、お客様の「特別な一枚」になってくれるのではないかと思っています。
これを機会にぜひ、混迷の時代に勝利を夢見たデケンティウスと、勝利の女神が並び立つロマンあふれる一枚を手に取り、古代ローマの誇りと美を感じてみてください。