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1700年刻印 ドイツ
1700年刻印 ドイツ ニュルンベルク GFN ラムダカット 1/4ダカット金貨 FR-1890 LEGEND
NGC | MS62

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コインの特徴

発行当時から親しまれた、ニュルンベルクの技術が宿る金貨

縁起物として愛された、“平和を運ぶ神の子羊”

可愛らしくも神聖な一頭の子羊が、地球儀の上に静かに立つ──そんな印象的な意匠から「ラムダカット(Lamb Ducat)」の名で親しまれてきたこの金貨。 表面に「1700」と刻まれた年号が示すように、17世紀末から18世紀初頭にかけて、神聖ローマ帝国の自由都市ニュルンベルクで発行された、ドイツアンティーク金貨のなかでも屈指の人気を誇る一枚です。

その平和を象徴する意匠により、ラムダカット金貨は当時から縁起物として親しまれていました。 商業都市として栄えたニュルンベルクには、各地から多くの商人や巡礼者が訪れており、自ら持参した金を造幣所に預け、「ラムダカット金貨」として加工してもらうことが多かったことからも、ニュルンベルクの金工技術の高さがうかがえます。

たった一枚の小さな金貨から、ニュルンベルクが誇る優れた金工技術と、当時の人々が込めた信仰心まで伝わってくる興味深いコインです。

300年前の金貨ということもあり、NGCにおける総鑑定枚数はわずか52枚。鑑定枚数自体が少ないのはもちろん、そもそも300年もの時を経た金貨が、Mint State(未使用)グレードで現存していること自体が非常に珍しく、コレクターにとってはたいへん貴重な存在です。 こうした点は、まさにラムダカットならではと言えるでしょう。

そして、比較的手に取りやすい価格帯であることも、1/4ダカットというサイズならではの魅力です。もちろん、グレードや保存状態によって価格は上下しますが、アンティーク金貨の中では入手しやすい価格帯にありながら、歴史・芸術性・希少性の三拍子が揃っており、幅広い層から安定した需要が見込まれます。

コレクション性については言うまでもなく、需要の高さによる将来的なリセールバリューにおいても、安心してお選びいただける一枚です。

ポピュレーション

発行枚数

資料なし

鑑定枚数

7

ポピュレーションハイヤー

40

掲載のポピュレーション情報は、当店が確認した時点での公開データを基準としております。鑑定状況や発行元による情報更新等に伴い、数値が変更される場合がございます。

スタッフからの一言

子羊のモチーフがとても印象的で、思わず目を留めてしまう可愛らしさがあります。
小ぶりなサイズですが、小さな金貨の中に、丁寧に表現されたモチーフが詰まっていて、実物を見ると愛着が湧きやすい印象ですね。
長く定番として親しまれてきたラムダカット金貨。
アンティークコインが初めての方でも、安心して手に取りやすい一枚ではないでしょうか。

スタッフA|30代前半・女性(コイン歴3年)

コイン名
1700年刻印 ドイツ ニュルンベルク発行 1/4ダカット金貨
通称
ニュルンベルク 神の子羊 1/4ダカット金貨
特記事項
当時から縁起物として親しまれていた、中世ドイツ・ニュルンベルク発行の小型金貨で、“神の子羊”の愛らしい意匠が特徴です
発行年
1700年刻印
発行国
ニュルンベルク
額面
1/4ダカット
種類
金貨
素材
品位
.986
重量
0.875g
直径
13mm
発行枚数
資料なし
※ 神聖ローマ帝国の自由都市
統治者
聖ローマ皇帝レオポルド1世
デザイナー
資料なし
カタログ番号
KM# 250
表面のデザイン
ニュルンベルクの紋章
表面の刻印
MON REIP NORIM 1700
裏面のデザイン
神の子羊
裏面の刻印
PAX
エッジのタイプ
プレーン
エッジの刻印

表面に刻まれているのは、ニュルンベルク市の紋章。 当時のヨーロッパ金貨によく見られる「君主の肖像」は一切描かれておらず、これは皇帝に属しながらも独自の自治権を持っていた“自由都市”としての誇りを示す意匠です。周囲を囲むラテン語「MON REIP NORIM」は、「ニュルンベルク共和国の貨幣」を意味しています。

一方、裏面に描かれているのは、本品を象徴する“子羊”。
キリスト教においてイエス・キリストを寓意する「アニュス・デイ(神の子羊)」が地球儀の上に立ち、「PAX(平和)」と記された旗を掲げる姿は、キリストが地上にもたらす平和への祈りを体現した構図です。巡礼者や信仰厚い市民にとって、このモチーフは宗教的な安心や加護の象徴として、深く心に響いたことでしょう。

とりわけ1700年は、ローマ教皇庁によって「大聖年(ジュビリーイヤー)」と定められた特別な年にあたり、祈りと贖罪を重んじる宗教的機運がヨーロッパ全体で高まっていました。そうした時代背景も、この“神の子羊”の意匠に、より深い意味を与えていたと考えられます。

直径はわずか13mm、重量は0.875gと非常に小型ながら、品位は.986という高純度。限られた面積に、信仰と自治の誇りを込めた象徴を精緻に刻み込むその技術には、ニュルンベルクの金工職人たちの高い芸術性と精神性が感じられます。

このような構成からも、本品が単なる通貨以上に、「祈りの工芸品」として人々に愛されていた背景がうかがえます。

金鉱のない都市国家ニュルンベルクが、なぜ金貨生産で名を馳せたのか――その答えは、当時の重商主義と職人文化にあります。

当時のヨーロッパは「重商主義」の時代。
国家の豊かさは保有する金銀の量で測られ、金の輸出は厳しく制限される一方で、輸入は奨励されていました。そんな中、ニュルンベルクは金鉱こそ持たなかったものの、旅行者や巡礼者が持ち込んだ金を使って、その場で金貨に加工していました。

旅人が金を渡し、職人がそれを加工して報酬を得る――このような形が広まり、結果としてニュルンベルクでは金貨の生産が盛んになっていったと考えられます。 この背景には、ニュルンベルクが中世から手工業の発達した都市であったことが関係しています。ニュルンベルクには多くの職人が集い、14世紀にはすでに50業種・1,000人超の手工業者がいたとされており、金細工師だけでも十数名が活動していました。

とくにラムダカットは縁起物として人気があり、結婚式の贈り物や旅の土産として用いられることも多かったようです。 そういった記念品や贈り物は、手にした人にとっても特別な意味を持つもの。持ち帰った本人はもちろん、贈られた側も大切に保管されてきたことでしょう。だからこそ、現存する高グレードの個体が多いのは偶然ではなく、こうした背景の延長線上にあるというわけです。

どこか特別な印象を与えるラムダカット金貨には、それにふさわしい背景が隠れています。

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スラブに封入されたコインを、OPP袋に入れたうえで丁寧に緩衝材で包み、化粧箱に収めてお届けします。外装の段ボール内でも内容物が動かないよう配慮し、配送中の衝撃や振動を想定した梱包を行っています。
また、出荷前には低刺激アルコールを用いて、女性スタッフが一つ一つ状態の確認と清掃を行っています。

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