紀元前359~336年
マケドニア王国紀元前359~336年 マケドニア王国 フィリッポス2世 1スターテル金貨 8.54g
NGC | XF★ 5/5-5/5
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コインの特徴
ギリシャ世界を制した王の勝利
フィリッポス2世スターテル金貨
紀元前359年から336年にかけてマケドニア王国で発行されたとされるスターテル金貨は、王フィリッポス2世の治世を象徴する1枚です。 当時、戦争で疲弊していたギリシャ世界は分裂状態にありましたが、マケドニア王国は古くから「辺境の後進国」と見なされ、多くのギリシャ人から軽視されていました。 しかしフィリッポス2世は、卓越した軍事力と政治手腕を発揮し、ギリシャ世界の覇者へと一気に上り詰めます。 その息子こそ、のちに世界を震撼させるアレクサンドロス大王。 父子二代にわたる飛躍は、古代地中海世界の歴史を大きく塗り替えるものでした。
裏面の2頭立て戦車の下には「ΦΙΛΙΠΠΟΥ(フィリッポスのもの)」と刻まれています。 これは王の名を表すと同時に、「馬を愛する者」を意味する語源とも結びつくと考えられています。 マケドニアは古来、優れた馬産地として知られており、フィリッポス2世自身も馬術競技に深い情熱を抱いていました。
スターテル金貨の戦車図は、ただの装飾ではありません。
フィリッポス2世の時代、オリンピア祭(現代オリンピックの起源)で、マケドニア人の戦車競技優勝者が初めて誕生し、王国は歓喜に包まれました。
戦車競技は大会の花形種目で、槍投げや円盤投げよりも名誉があるとされ、王自らが出場したとも伝えられています。
4年に一度開催され、すでに300年以上続いていた由緒ある競技会で、マケドニアが参加を許されてから約120年。
ついに勝利を手にしたフィリッポス2世にとって、その名誉は国威発揚の象徴そのものでした。
2頭立ての戦車が刻まれたスターテル金貨には、「ギリシャ世界の頂点に立った王の誇りと喜び」が鮮やかに刻み込まれているといえるでしょう。
ポピュレーション
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2頭立ての戦車のモチーフがとても魅力的で、自然と目を引かれました。
「勝利の喜び」や「王としての誇り」がそのままデザインになっていて、フィリッポス2世が感じた高揚感まで伝わってくるように思います。
コインを通して、当時の感情や空気感まで味わえる。そんな楽しさを実感させてくれる一枚です。
スタッフY|50代前半・男性(コイン歴10年)
アポロンと2頭立ての戦車は強いギリシャの象徴
古代ギリシャは西洋文明の源流とされますが、その主役は長いあいだアテネやスパルタなどの都市国家でした。 しかし、ペルシア戦争やペロポネソス戦争による疲弊が続くなか、ギリシャの辺境と見なされていたマケドニアから、歴史を変える人物が現れます。それが、紀元前359年に王位に就いたフィリッポス2世です。
マケドニアはそれまで、文化的にも軍事的にも「ギリシャ世界の周縁」とされていましたが、フィリッポス2世は軍制改革によって一気に強国へと押し上げました。
槍を長くした重装歩兵(サリッサ)や卓越した騎兵部隊の整備により、彼の軍隊はギリシャ随一の精強さを誇るようになります。
紀元前338年、カイロネイアの戦いでフィリッポス2世は、アテネ・テーバイを中心とするギリシャ連合軍に決定的な勝利を収め、事実上ギリシャ世界を統一しました。
この勝利こそが、のちに息子アレクサンドロス大王が世界へ乗り出す土台を築いたといわれています。
こうしたフィリッポス2世の躍進期に発行されたのが、このスターテル金貨です。
表面に刻まれたアポロン像は、芸術と調和の象徴としてギリシャ世界になじむデザインであり、裏面のビガ(2頭立て戦車)はフィリッポス2世の勝利を象徴するモチーフです。
とくにスターテル金貨の戦車図は、彼がオリンピックの戦車競技で優勝したことや、騎馬文化が繁栄したマケドニアの誇りを反映していると考えられています。
アポロンとビガを組み合わせたこの金貨は、「マケドニアが周辺国からギリシャの覇者へと成長した象徴」ともいえる存在です。
都市国家の没落とフィリッポス2世の躍進
紀元前5世紀に最盛期を迎えた古代ギリシャ世界は、ペルシャとの長い戦い、そしてアテネとスパルタの対立によって力を消耗し、紀元前4世紀にはかつての活気を失いつつありました。
その中で台頭したのが、ギリシャ北部のマケドニア王国に生まれたフィリッポス2世です。
わずか23歳で即位した彼は、革新的な軍制改革によって国を強国へと押し上げました。当時の戦争の主役は重装歩兵でしたが、フィリッポス2世は騎兵を大幅に強化し、戦場で効果的に運用したことで知られています。
スターテル金貨の発行が始まったころ、フィリッポス2世はトラキア遠征を本格化させていました。
古くから優れた馬の飼育で知られるトラキアを支配下に置いたことで、大規模な騎兵軍団を整備できたと伝えられています。
フィリッポス2世の経済対策とスターテル金貨の発行
フィリッポス2世は経済政策にも優れ、活発な物流や交易を支えるためには良質な通貨が不可欠だと判断し、スターテル金貨を導入しました。
純度の高い金を用いたこの金貨は当時から信用力が高く、アポロンの横顔や2頭立て戦車というデザインの精巧さは、当時の経済大国カルタゴの貨幣にも匹敵するほどの水準でした。
勢力を急速に拡大するマケドニアに対し、アテネやテーベは強く反発します。
そして紀元前338年、ついに両者が激突したのがカイロネイアの戦いです。この戦いには、フィリッポス2世の息子アレクサンドロス(当時18歳)も参戦し、自ら先陣を切ってギリシャ連合軍の右翼を突破したことで勝利に貢献したと伝えられています。
若きアレクサンドロスが活躍した戦いでマケドニアが覇者に
44歳のフィリッポス2世にとって、息子の勇姿は誇らしいものであると同時に、将来への複雑な思いを抱かせるものでもあったでしょう。
彼はアレクサンドロスの教育に心を砕き、哲学者アリストテレスを家庭教師に招くなど、父として最善を尽くしました。一方で王妃との不仲から離婚に至り、アレクサンドロスは母に寄り添う形で父と距離が生まれたともいわれています。
フィリッポス2世の暗殺
紀元前336年、フィリッポス2世は近衛兵によって暗殺されます。46歳という早すぎる死でした。
背後にアレクサンドロスやその母の影があると噂された時期もありましたが、実際には宮廷内の個人的な感情のもつれが原因だったという説が有力です。
しかし、フィリッポス2世が築いた強固な国家基盤がなければ、20歳で王位を継いだアレクサンドロスがペルシャ帝国を打ち破り、インドへまで遠征することは不可能でした。
父と子、2代にわたる稀有な才能の継承によって、世界史は一気に動き出すことになるのです。
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