1841年
イギリス領インドイギリス領インド 東インド会社 ヴィクトリア女王 1モハール金貨
NGC | AU58
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コインの特徴
帝国の転換期に生まれた、1841年ヴィクトリア・モハール金貨
1841年にイギリス領インドで発行された1モハール金貨。 商業会社として特権をもち、インドで領土を広げていった東インド会社によって発行されたコインです。
東インド会社の威信をかけて発行されたこの金貨ですが、その後インドはイギリス直轄の植民地となります。
まさに歴史の転換点にあたる時代に発行されたことが、1841年モハール金貨の大きな特徴といえるでしょう。
特異な要素が多いことから、ヴィクトリア女王時代のコインの中でも、とくに高い人気を誇ります。
本コインのデザインを手がけたのは、アンティークコイン界で伝説的な彫刻家として知られるウィリアム・ワイオンです。若き日のヴィクトリア女王を、古典彫刻のような気品と静かな威厳をまとった姿で描き上げたことで知られ、その美しさは今なお高く評価されています。
ワイオンは英国彫刻史において最重要人物のひとりであり、彼が手がけた貨幣は市場で常に特別な位置を占めてきました。1841年に東インド会社が発行した1モハール金貨もその代表例で、優雅な造形と歴史的背景が相まって、オークションでは天井知らずの価格に達することも少なくありません。
大英帝国の威信、ワイオンの芸術性、そして歴史的背景がひとつに凝縮された金貨。コレクションの中心に据えるにも、初めての本格的な英国金貨として迎えるにもふさわしい一枚です。ぜひお手元で、その時代と輝きをお楽しみください。
ポピュレーション
発行枚数
44万2,000 枚
鑑定枚数
128 枚
ポピュレーションハイヤー
209 枚
1841年にイギリス領インドで発行された1モハール金貨は、東インド会社の支配体制の中で誕生しました。当時のインドはまだ正式な植民地ではなく、商業関連の東インド会社の支配下にあった時代です。
インド国内の発行ながら、東インド会社と大国イギリスの権威が感じられる金貨です。
1841年発行のモハール金貨の価値が高くなっている最大の理由は、ウィリアム・ワイオンによるデザインであることにあります。英国王立造幣局(ロイヤルミント)の首席彫刻師であったウィリアム・ワイオンの作風は、古代ギリシャの彫刻の理想美が特徴です。当時20代だったヴィクトリア女王を若々しく格調高く描き、コインとしてだけでなく、芸術品としての価値も高い1枚です。
まるでギリシャ神話の女神のような女王は、新古典主義の影響を受けたクラシカルな美しさを備えています。裏面のヤシの木とライオンは、インドの自然とイギリス王室のシンボルが融合した構図になっています。
モハールとはインドの通貨で、16世紀にムガル帝国の諸王が使用し始めたのが起源です。モハール金貨は純度の高い金を使用し、美しいペルシア語が刻まれていました。19世紀からは東インド会社もモハールの通貨を採用します。これはムガル帝国の伝統を継承し、インドの人びとの信頼を得るための戦略だったといわれています。同時に、インドを支配する東インド会社の正統性を確立し、統治を円滑にする目的があったとされています。
東インド会社によるモハール金貨の中でも、「船乗り王」と呼ばれたウィリアム4世と、その姪のヴィクトリア女王の肖像タイプは特に人気があります。本品はその中でも、ヴィクトリア女王の肖像が用いられた1枚です。
イギリスの東インド会社とは
モハール金貨はインドで発行されたものですが、その指揮を執ったのは国の公的な機関ではなく、東インド会社という組織でした。東インド会社はオランダやフランスにもありましたが、イギリスの東インド会社はどこよりも早く1600年に設立されました。当時の女王エリザベス1世が、東インド会社にインドやアジアでの貿易の独占を認可したのが始まりです。
イギリスの東インド会社は、オランダやポルトガルを抑えてインドに拠点を拡大し、香辛料や綿布を買い付けて本国で売りさばき、巨額の富を得ていました。
政府から特権を与えられていた東インド会社は、やがて商業だけではなく独立国家のような様相を呈するようになります。海外における法律の制定・施行、戦争の遂行にくわえ、貨幣鋳造の権利も認められていたのです。
東インド会社のインド支配
東インド会社は、インドの香辛料や綿布だけではなく、中国産の茶を扱う輸入基地の拠点をインドに置きました。紅茶がイギリスの国民的な飲み物になったのも、東インド会社による輸入が大きく影響しています。
ムガル王朝をはじめとするインドの地方勢力が弱体化し始めると、東インド会社は軍隊を雇って彼らを支配し、領土を広げます。また徴税権を得たことで利潤は増加し、会社というよりも国のようなシステムでインドを植民地化したのです。
しかし18世紀後半、イギリス本国では産業革命が興ります。産業によって財を成した資本家たちは、東インド会社による独占的なインド支配を批判しました。19世紀に入ると自由貿易が認められ、東インド会社の特権はつぎつぎに失われていきます。
モハール金貨発行当時の東インド会社
モハール金貨が発行された1841年ごろ、東インド会社は経済的優位を失い、行政や軍によってインドを支配していました。美しいモハール金貨の発行は、東インド会社によるインド支配が継続していることを印象付ける戦略だったのです。
当時の東インド会社は経済的特権を失ってピークを過ぎていたからこそ、政治力によって権力を盤石にしようとしていた時代でした。
ウィリアム・ワイオンが手掛けたモハール金貨は、東インド会社とその背景にあるイギリスの威信を十分に誇示したといえるでしょう。
しかし1857年、東インド会社の支配に対する大反乱が勃発します。「インドの大反乱」または「セポイの反乱」と呼ばれるこの蜂起によって、東インド会社は本国の軍隊とともに戦いますが、権力は完全に失墜しました。1858年からインドはイギリスの直轄統治領となり、1876年、イギリス議会の決定によってヴィクトリア女王は「インド皇帝」も兼ねるようになりました。
1841年に発行されたモハール金貨は、ヴィクトリア女王のそんな未来を予見するようなコインだったのです。
配送・保証
配送と補償について
梱包について
スラブに封入されたコインを、OPP袋に入れたうえで丁寧に緩衝材で包み、化粧箱に収めてお届けします。外装の段ボール内でも内容物が動かないよう配慮し、配送中の衝撃や振動を想定した梱包を行っています。
また、出荷前には低刺激アルコールを用いて、女性スタッフが一つ一つ状態の確認と清掃を行っています。
商品保証・サポート体制
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- 配送中の破損・紛失に対する全額補償
- 専門スタッフによる購入後アフターサポート
- コインの保管方法に関する無料相談サービス
お問い合わせ・ご相談
高額商品のため、ご購入前のご相談も承っております。
ご不明点やご不安な点について、購入を前提としないご相談にも丁寧にお答えします。
コインの選び方や現在の相場感、将来的な保有・売却を含め、納得いただいたうえでご判断いただけるようサポートいたします。
初めてこのコインを知った当時、見た目の美しさにまず惹かれ、さらに東インド会社発行だと知って驚かされました。
企業がインドを支配していた時代があったことを、この一枚が静かに教えてくれます。
コインを通して歴史を知る楽しさを、 分かりやすく感じられる一枚です。
スタッフT|40代後半・男性(コイン歴6年)