1356~1361年
イギリスイングランド発行 エドワード3世 ノーブル金貨
PCGS | MS63
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コインの特徴
中世イングランド初の金本位通貨 ― エドワード3世のノーブル金貨
1356年から1361年にかけてイングランドで発行されたノーブル金貨は、同国史上初の金の法定通貨といわれています。 高い信用度を備え、国際的にも流通したことで、イングランド王国の威信を大きく高める役割を果たしました。
このノーブル金貨を世に送り出したのが、プランタジネット朝の王エドワード3世です。
彼は王朝の始祖であり祖父にあたるエドワード1世に似た賢明さを持ち、
中世イングランドを力強く統治した王として知られています。
フランス王女を母に持つエドワード3世は、
フランス王家に正統な後継者がいないことを理由に、自らのフランス王位継承権を主張しました。
これをきっかけに始まったのが、百年戦争です。
ノーブル金貨は、こうした国際情勢と王の野心を背景に発行された金貨であり、
そのデザインにもエドワード3世の強い意志が色濃く反映されています。
表面には、剣と盾を手にしたエドワード3世の姿が描かれています。 盾には、イングランド王家を象徴するライオンとともに、 フランス王家の百合の紋章が刻まれており、 イングランド王位と同時にフランス王位をも掌中に収めようとした野心が読み取れます。
王が船の上に立つ姿で描かれている点も特徴的です。 これは、エドワード3世が海の支配を目指していたことを象徴する表現であり、 実際に1340年のスロイス沖海戦では、イングランド艦隊がフランス軍に圧勝しています。
またエドワード3世は、現在の英国王室にも連なるガーター騎士団の創設者でもあり、 騎士道精神を体現した王として後世に語り継がれています。
中世のロマンと英雄的伝説に彩られたエドワード3世は、 英国王室史の中でもとりわけ人気の高い王の一人です。 その治世下で誕生したノーブル金貨は、歴史的価値と芸術性の両面で高く評価されており、 650年以上前に発行された金貨であることから現存数も少なく、 現在では入手が極めて難しい中世金貨の代表格となっています。
ポピュレーション
発行枚数
資料なし
鑑定枚数
7 枚
ポピュレーションハイヤー
3 枚
船上に立つエドワード3世の姿は非常に象徴的で、当時の野心と自信がはっきりと伝わってきます。
中世の理想と現実が、ここまで明確に意匠として表現された金貨は、そう多くありません。
国際的に通用した高い信用度と、現存数の少なさをあわせて考えると、歴史的価値と希少性の両面で完成度の高い一枚だと感じます。
中世史や百年戦争にロマンを感じる方には、ぜひ一度は手にしてほしい、格のある金貨です。
スタッフY|50代前半・男性(コイン歴10年)
1356年から1361年にかけて発行されたノーブル金貨は、イングランド王国の歴史上、初めて登場した金の法定通貨です。 高い信用度を誇り、国際的にも広く流通したことで知られています。 のちには、ネーデルラントやフランドルにおいても、このノーブル金貨に倣った金貨が導入されました。
百年戦争のさなかに発行されたノーブル金貨は、エドワード3世の明確な政治的メッセージを帯びた、 いわば王権のプロパガンダとしての側面を持つ金貨でもあります。
まず注目したいのが、表面に描かれた王の肖像です。 エドワード3世は、イングランドとフランス両王家の紋章を配した盾を手にし、 船上に立つ姿で表現されています。
王の周囲には、 「EDWARD DEI GRA REX ANGL Z FRANC D HYB (神の恩寵を受けた、イングランドおよびフランスの王、アイルランド卿エドワード)」 という銘文が刻まれており、彼がフランス王位を正当に主張していたことが、 はっきりと示されています。
一方、裏面には王冠とライオンで装飾された十字架が描かれています。 その周囲を囲む銘文は、 「+IHC AVTEM TRANSIENS P MEDIVM ILLORVM IBAT (しかし、イエスは彼らの真ん中を通り抜けて、去って行かれた)」 という新約聖書の一節です。
これは『ルカによる福音書』に由来する表現で、 王が神の加護を受けて危機を乗り越える存在であること、 ひいては戦争における勝利を暗示する象徴的なメッセージと解釈されています。
イギリス王室の歴史は、1066年にウィリアム征服王がイングランドを征服したことに始まるといわれています。 現在に至るまで、さまざまな王朝がイギリスを統治してきました。 私たちが「イギリス」と呼んでいる国は、グレート・ブリテン島にある イングランド・スコットランド・ウェールズの3地域と、アイルランド北東部で構成されています。 エドワード3世の時代は、まだこれほど広大な国家ではなく、 フランスとのあいだで激しい領土争いを繰り広げていた時代でした。
14世紀、中世のイングランドでは王権は必ずしも安定していませんでした。 わずか14歳で即位したエドワード3世も、当初はフランス王女であった母とその寵臣が宮廷を掌握しており、 即位から3年を経て、ようやく親政を開始することになります。 当時のフランスでは、カペー王朝の世継ぎが断絶し、 ヴァロア王朝のフィリップ6世が即位していました。 カペー王家の血を引く母を持つエドワード3世は、 自らの正当性を根拠にフランス王位を主張し、 1337年から百年戦争が始まります。
エドワード3世は経済的手腕にも優れ、 戦費調達のためにフランドルの毛織物業者を味方につけたといわれています。 また国際社会に向けて権力とフランス王位の正統性を示すため、 ノーブル金貨を鋳造し、政治的なプロパガンダとして活用しました。
百年戦争は実際には100年以上にわたって続き、 終結したのはエドワード3世の死から約70年後のことです。 当初はイングランドが優位に戦いを進めていましたが、 ジャンヌ・ダルクの登場によってフランスが巻き返すという結末を迎えました。
またエドワード3世は、騎士道物語に強い憧れを抱き、 自らも騎士道精神を体現した王として知られています。 有名なガーター騎士団の創設も、宮廷の舞踏会で評判の美女が ガーターを落とした出来事に由来すると伝えられています。 エドワード3世はそのガーターを拾い、自らの左脚に結びつけ、 「それを悪と思う者に禍いあれ(Honi soit qui mal y pense)」と叫び、 女性の窮地を救いました。 この言葉は、現在もガーター勲章の標語として受け継がれています。 数々の伝説に彩られたエドワード3世のノーブル金貨は、 こうした歴史的背景を宿した存在として、 今日でも非常に高い人気を誇っています。
配送・保証
配送と補償について
梱包について
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