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1700年刻印 (※1) ドイツ
ドイツ ニュルンベルク クリッペ(四角) 1/2ダカット金貨 KM-256 GFN
PCGS | MS62

¥680,000 (税込)
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コインの特徴

自由都市ニュルンベルクの誇りが宿る、「神の子羊」クリッペ金貨

1700年に自由都市ニュルンベルクで発行された1/2ダカット・クリッペ金貨には、 「ニュルンベルクの羊」という通称があります。 印象的な可愛らしい羊が、その名の由来です。

この金貨の大きな特徴は、そのユニークな形状にあります。 通常の丸いコインではなく、四角形の「クリッペ」と呼ばれる特殊な形式で作られています。 本来クリッペコインとは、戦時中に大量の貨幣を迅速に鍛造するために考案された形式で、 板状の金属を四角く切り出し、刻印を押すというシンプルな製法が特徴でした。 時代が進むにつれ、実用性だけでなく、その珍しさや芸術性によって人気を博すようになります。

裏面に描かれている「神の子羊(Agnus Dei)」は、キリスト教におけるイエス・キリストの象徴です。 旧約聖書に由来する「犠牲の羊」の思想から、 人類の罪を贖う存在としてキリストは「神の子羊」として表現されてきました。 子羊が立つ球体は地球を意味し、キリストが全世界を支配し、 人類を救済する存在であることを象徴しています。
子羊が掲げる旗には「PAX(平和)」の文字が添えられています。 商業都市として栄えたニュルンベルクにとって、平和は経済活動の基盤であり、 この意匠には市民たちの切実な祈りが込められていたと考えられます。

表面には神聖ローマ帝国に由来する鷲の紋章が描かれ、 周囲には「MON·REIP·NORIMB·00·GFN」という銘文が刻まれています。 これは「ニュルンベルク共和国において1700年に発行された貨幣、 ゲオルク・フリードリヒ・ニュルンベルガーによるもの」という意味です。 「REIP(共和国)」という表現は、自由都市としての誇りを明確に示しています。

「GFN」は造幣局長でありデザイナーでもあった ゲオルク・フリードリヒ・ニュルンベルガーのイニシャルです。 この刻印は、彼が制作に関与したことを示す品質保証の役割を果たしています。 重さはわずか1.75g、直径約16mmという小ぶりなサイズながら、 金の品位はほぼ純金に近い.986。 宗教的象徴、芸術性、そして自由都市ニュルンベルクの精神を凝縮したこの金貨は、 現在でもドイツ金貨の分野で高い人気を誇っています。

ポピュレーション

発行枚数

資料なし

鑑定枚数

2

ポピュレーションハイヤー

9

スタッフからの一言

四角い形、そして地球儀に立つ子羊。 それだけで心をつかまれる、可愛らしい金貨です。
自由都市ニュルンベルクの歴史や平和への願いを知ると、 ただの金貨ではなく、お守りのような存在に感じられます。
手元に置いて眺めたくなる、そんな魅力を持った一枚だと思います。

スタッフA|30代前半・女性(コイン歴3年)

コイン名
1700年ドイツ ニュルンベルク発行 1/2ダカット クリッペ金貨
通称
ニュルンベルクの羊
特記事項
神の子羊のデザインが愛らしく、クリッペという特殊な形をしていることから市場で大人気の金貨です
発行年
1700年刻印 (※1)
発行国
ニュルンベルク (※2)
額面
金貨
種類
1/2ダカット
素材
品位
.986
重量
1.75g
直径
16mm

(一辺の長さ)

発行枚数
資料なし

※1 実際の発行時期は前後の可能性あり

※2 神聖ローマ帝国の自由都市

統治者
神聖ローマ皇帝レオポルド1世
デザイナー
ゲオルク・フリードリヒ・ニュルンベルガー
カタログ番号
KM#256、 Fr#1888、Kelln# 90
表面のデザイン
ヤシの枝に囲まれたニュルンベルクの紋章
表面の刻印
MON·REIP·NORIMB·00·GFN
裏面のデザイン
平和の旗を掲げて地球に立つ神の子羊
裏面の刻印
なし
エッジのタイプ
プレーン
エッジの刻印

ニュルンベルクは、1219年に神聖ローマ皇帝から関税徴収と貨幣鍛造の特権を認められた、由緒ある帝国自由都市です。
伝統的に自治の精神を重んじ、国家に属しながらも独自の経済圏を築いていたこの都市は、中世からルネサンスにかけて工芸と工業の中核地として発展を遂げました。

とりわけ金属加工や精密鍛造の分野では、ヨーロッパ有数の技術都市として名を馳せており、1700年に発行された本1ダカット金貨も、その高度な技術と芸術性を結集した“工芸都市の粋”とも言える仕上がりを見せています。

1700年はカトリック世界における「聖年(大赦年)」にあたり、ヨーロッパ各地で宗教的記念事業が展開された年でした。
ニュルンベルクはこの聖年を祝し、また平和を祈る意図を込めて、本コインを発行したと考えられています。

表面には、双頭の鷲(神聖ローマ帝国)とニュルンベルクの市章が、盾をはさんで対称的に並び、上空には鳩がオリーブの枝をくわえる姿が描かれています。 これはノアの箱舟の物語において、神の怒りが鎮まり地上に平和が戻ったことを知らせる場面から引用されたもので、平和と神の恩寵を象徴する意匠です。

一方、裏面には地球の上に立つ子羊が描かれています。 これはキリスト教におけるイエス・キリストの象徴であり、「PAX(平和)」と記された旗を掲げた姿には、“世界に平和をもたらす神の子”としての意味が込められています。

隆盛の記憶と信仰の証、そして工芸都市が培った技術の粋を静かに湛えたこの金貨は、帝国自由都市ニュルンベルクの誇りを今に伝える存在といえるでしょう。

ニュルンベルクは、神聖ローマ帝国の中でも重要な位置を占めていた都市です。
11世紀に皇帝コンラート2世がこの地に王宮を築いて以降、都市は特権を得て、関税徴収や貨幣発行を認められました。 中世には「自由都市」としての地位を盤石にし、独自の政治を行いながら、商業都市として発展していきます。

ニュルンベルクでは、14世紀から本格的に貨幣の発行が始まりました。 ダカット金貨のほか、ペニヒやクロイツァーといった銀貨も数多く発行され、都市経済を支える重要な役割を果たしていました。

自国の貨幣を発行することは、都市の威信を示す象徴的な行為でもありました。 17世紀後半から造幣局長を務めたゲオルク・フリードリヒ・ニュルンベルガーによるコインは、精緻で芸術的な完成度が高く、当時の造幣技術の頂点を体現するものと評価されています。

今回の「神の子羊クリッペ金貨」は、そうしたニュルンベルク造幣の伝統と技術が結実した、まさに集大成ともいえる一枚です。

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また、出荷前には低刺激アルコールを用いて、女性スタッフが一つ一つ状態の確認と清掃を行っています。

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