紀元前2~1世紀
古代ガリア紀元前2~1世紀 古代ガリア アウレルキ・エブロウィケス族 ヘミスターテル エレクトラム貨 3.24g
NGC | Ch VF 5/5-5/5
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コインの特徴
ケルトとギリシャが交差する、ガリアのエレクトラム貨
紀元前2~1世紀に、ガリア地方で発行されたヘミスターテル・エレクトラム貨は、 現在のノルマンディー地方に定住していた アウレルキ・エブロウィケス族によって造られました。 この部族は、ケルト系であったことが知られています。
古代に大帝国を築いたローマは、
紀元前3世紀ごろから、
現在のフランス一帯に住んでいたガリアの諸部族と
長期にわたる戦争を続けていました。
ガリア地方は非常に多くの部族が存在した地域で、
紀元前1世紀にガリアを征服した
ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』にも、
耳慣れない部族名が数多く登場します。
アウレルキ・エブロウィケス族について分かっていることは多くありませんが、
『ガリア戦記』には、
有力部族ウネティ族が率いた連合軍の一員として、
カエサル軍との海戦に参加したことが記されています。
独自の貨幣を発行していた点からも、
一定の技術力と経済基盤を有していた部族であったことがうかがえます。
アウレルキ・エブロウィケス族のエレクトラム貨は、
ギリシャ文化の影響を色濃く受けているといわれています。
「ガリア」という名称自体も、
ギリシャ人が北方の人びとを
「ケルトイ(野蛮な北方の人びと)」と呼んだことに由来します。
紀元前600年ごろから、
現在のマルセイユやニース周辺に都市を築いたギリシャ人によって、
貨幣技術はガリアの諸部族へと伝えられました。
この流れの中で、
ガリア独自の貨幣文化が形成されていきます。
コインに描かれたアポロンとビガは、
ギリシャ全土を統一した
アレクサンダー大王の時代の貨幣を
模していると考えられています。
「スターテル」という貨幣単位も、
ギリシャの影響を受けて導入されたものです。
一見すると判別が難しいほど抽象化されたデザインですが、
その分、強いエネルギーと造形的な力強さを感じさせます。
貨幣の表、左寄りにある丸い点がアポロンの目とされ、
右下には小さく、反転した猪が描かれています。
一説によれば、
エブロウィケスの名は
古代ケルト語の「Eburos(イノシシ)」に由来するとされ、
猪は民族の象徴であった可能性があります。
裏面のビガも、
馬の頭部が誇張された独特の表現となっており、
こちらにも猪が描かれています。
ギリシャやローマの貨幣とは異なる世界観を持つ、
アウレルキ・エブロウィケス族のヘミスターテル・エレクトラム貨。
プリミティブでありながら神秘性をたたえた一枚として、
強い存在感を放っています。
ポピュレーション
発行枚数
資料なし
鑑定枚数
資料なし
ポピュレーションハイヤー
資料なし
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下部にイノシシ
アウレルキ・エブロウィケス族のヘミスターテル・エレクトラム貨幣は、 当時のケルト文化を代表する傑作といわれています。 ガリア地方に住んでいたケルト系部族については、 近年の美術史的研究や発掘資料の増加によって、 ケルト美術が地中海美術に拮抗する存在として 注目されるようになりました。 ケルト美術は、ギリシャやローマに代表される 地中海世界の文化とは異なる独自の表現を生み出したことで知られています。
紀元前2~1世紀に造られた
アウレルキ・エブロウィケス族のエレクトラム貨幣にも、
そうした特徴が色濃く表れています。
写実性や理性を重視した地中海美術とは対照的に、
ケルト美術は抽象化や精神性を重んじる点が特徴です。
コインからはみ出すかのように描かれた力強いラインは、
素朴でありながらも躍動感に満ちた美しさを感じさせます。
材質となっているエレクトラムは、 金と銀が自然に混ざり合った合金で、 古代の貨幣に広く用いられました。 紀元前7世紀ごろに登場した 世界最古の貨幣とされるリディア王国のコインも、 同じくエレクトラム製でした。
日本ではまだあまり知られていない 古代ヨーロッパの息吹を今に伝えるコインとして、 このエレクトラム貨幣は市場において 安定した評価を受けています。
「ガリア戦記」に記されたアウレルキ・エブロウィケス族
ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』では、 アウレルキ・エブロウィケス族の名は、 紀元前57年から56年にかけての 「海辺諸族との戦い」に登場します。 海辺諸族とは、 現在のブルターニュ地方からノルマンディ地方にかけて 居住していた部族の総称です。 アウレルキ・エブロウィケス族は、 現在のウール県にあたる内陸部を本拠地としており、 海辺の部族ではありませんでした。 しかし対ローマ戦争においては、 海辺諸族と連合を組み、 カエサル軍と戦っていたことが記されています。
ローマとガリア、そして征服の歴史
ガリアのケルト人たちは、
ローマのような統一国家を築くことはせず、
各部族ごとに独立した社会を営んでいました。
一方で、紀元前4世紀ごろから始まった
ローマとの抗争によって、
ガリアの一部地域では早くからローマ化が進みます。
アルプス山脈の南側に位置する
ガリア・キサルピナは、
ローマに近いことから早期にローマ化され、
ローマの領土拡大の足掛かりとなりました。
アルプスの向こう側に広がる
ガリア・トランスアルピナ全域を制圧するために戦った
ユリウス・カエサルは、
『ガリア戦記』のなかで、
戦況をレポートのように詳細に記しています。
勇敢なガリア人たちを相手に、
カエサルも苦戦を強いられましたが、
紀元前52年のアレシアの戦いで、
ヴェルキンゲトリクス率いるガリア軍は大敗しました。
これを境に、ガリアのローマ化は急速に進み、
後の属州統治の模範とされていきます。
ガリアの記憶と現代フランス
アレシアの戦いで捕虜となったヴェルキンゲトリクスは、
フランスでは現在も英雄的存在として扱われています。
フランスの象徴のひとつである「雄鶏」は、
ラテン語の「Gallus」が
「ガリア人」と「雄鶏」の両方を意味することに
由来しています。
現在でもフランスのサッカー代表チームのユニフォームには、
雄鶏の意匠が用いられています。
これは、ガリアと呼ばれた時代の力強さと、
ローマ文明を受け入れつつ発展した祖先への敬意が、
現代にまで受け継がれていることを示しています。
アウレルキ・エブロウィケス族も、
そうしたガリア世界を構成していた部族のひとつでした。
現在フランスのウール県にある都市エヴルーは、
紀元前1世紀にこの部族が本拠地を置いたことを起源として
発展した都市です。
近年注目を集めるケルト美術の粋として、
アウレルキ・エブロウィケス族の
ヘミスターテル・エレクトラム貨を、
ぜひお楽しみください。
配送・保証
配送と補償について
梱包について
スラブに封入されたコインを、OPP袋に入れたうえで丁寧に緩衝材で包み、化粧箱に収めてお届けします。外装の段ボール内でも内容物が動かないよう配慮し、配送中の衝撃や振動を想定した梱包を行っています。
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お問い合わせ・ご相談
高額商品のため、ご購入前のご相談も承っております。
ご不明点やご不安な点について、購入を前提としないご相談にも丁寧にお答えします。
コインの選び方や現在の相場感、将来的な保有・売却を含め、納得いただいたうえでご判断いただけるようサポートいたします。
思わず目を引く抽象的なデザインですが、 よく見るとさまざまなモチーフが隠れていて、 少しずつ意味が見えてくるのが楽しい一枚です。
ローマやギリシャのコインとはまったく異なる魅力があり、 「きれい」というよりも 「かっこいい」「神秘的」という言葉がしっくりきます。
有名な王や都市をテーマにしたコインとは違う存在で、 コレクションに個性を加えたい方に ぴったりだと思います。
スタッフA|30代前半・女性(コイン歴3年)