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1882年 A フランス ラッキーエンジェル 100フラン金貨 【 PCGS MS65 TOP POP 】

セール価格¥3,200,000

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幸運を呼ぶ、フランスの誇りと想いを刻んだ “ラッキーエンジェル”100フラン金貨


フランスで長く愛され続ける“ラッキーエンジェル”こと、天使の100フラン金貨。その魅力は、単なる貨幣を超えた象徴性とデザイン性にあります。

古代彫刻を思わせる美しい天使が、国家の柱となる憲法を記し、その隣にはフランスの象徴である雄鶏(ガリアの雄鶏)、古代ローマ以来の権力の象徴ファスケスが並びます。さらに裏面には、フランス革命以来のモットー「自由・平等・友愛(Liberte・Egalite・Fraternite)」が刻まれ、フランス人の心に今なお息づく理念を伝えています。
こうした緻密なデザインの中に、共和制国家としてのフランスの誇りと意思、そして1870年、ナポレオン3世の失脚によって生まれた新たな国家理念が、しっかりと刻まれています。「エンジェル金貨」は、そんな時代背景と想いを体現した1枚なのです。

このような時代背景とは別に“幸運のお守り”としての顔もこのコインの特徴のひとつ。デザインを手がけた彫刻家オーギュスタン・デュプレが、革命の混乱で処刑台に送られかけた際、ポケットの“天使の金貨”を見つめ、その直後に処刑命令が取り消され命を救われた――そんな逸話が今も語り継がれています。

そんな逸話を背景に、美術品としての完成度や歴史を映すコレクション価値は言うまでもなく、その魅力は今も変わらず多くの人々を惹きつけ、幸運のお守りとして愛され続けているのです。

1882年 A フランス ラッキーエンジェル 100フラン金貨 【 PCGS MS65 TOP POP 】
1882年 A フランス ラッキーエンジェル 100フラン金貨 【 PCGS MS65 TOP POP 】 セール価格¥3,200,000

統治者ジュール・グレヴィ大統領
デザイナー オーギュスタン・デュプレの図案に基づいてアルベール・デジレ・バールが担当
カタログ番号Franc 2014# 552、KM# 832、Fr# 590、Gad 1789# 1137
表面のデザイン 憲法を書く天使、フランスの象徴の雄鶏、公的権力のシンボルであるファスケス
表面の刻印 RPUBLIQUE FRANAISE
CONSTI-
TUTION
裏面のデザイン 100フランの文字とオークの葉の輪
裏面の刻印 LIBERT GALIT FRATERNIT
100
FRANCS
1882
エッジのタイププレーン
エッジの刻印***** DIEU * PROTEGE * LA * FRANCE


1882年 フランス発行 エンジェル100フラン金貨の概要

1882年にフランスで発行された100フラン金貨。その魅力はなんといっても天使の姿にあります。

表面の天使は、雄鶏とファスケスとともに三角形の構図をなしており、とても安定感のあるデザイン。ちなみにラテン語でフランスの古名「ガリア(Gallia)」と、雄鶏を意味する「ガッルス(Gallus)」が語源的に結びついていたことから、古来雄鶏はフランスのシンボルとなってきました。
この「ガリアの雄鶏」は、フランス人の誇りと独立心を象徴する存在であり、国の歩みとともに愛されてきたモチーフです。

天使の右手側に描かれているファスケスは、斧と棒が束になったアイテム。古代ローマ時代の公的権力の象徴であり、「団結」や「統治の正統性」を意味するシンボルです。さらにその上部には、「正義の手(Main de Justice)」としても知られるシンボルが刻まれています。これはフランス革命期に共和制国家の理念と誇りを象徴するために採用されたもので、法と自由の支配を示す重要な意匠です。
このファスケスは、単なる古代の遺物ではなく、その象徴性が時代を超えて受け継がれ、後世のヨーロッパ各国の紋章や政治的デザインにも広く影響を与えてきました。フランスの100フラン金貨にこのモチーフが用いられているのも、単なる装飾ではなく、国家としての「法と秩序を守る力」という理念と誇りを示す強い意図が込められているといえるでしょう。

天使が国の柱となる法律を書き、その周りにフランスや権力の象徴がデザインされているのが、この100フラン金貨の特徴。古代彫刻のような天使の美しさは不動の人気を誇っており、市場での人気が非常に高い金貨です。

その洗練された構図と象徴性、そして歴史を宿した重厚な意匠から、このコインは美術品としてもコレクション価値の高い逸品といえるでしょう。


歴史的背景

1789年、フランス革命が勃発し、終止符が打たれた絶対王政。「自由・平等・友愛」という革命の理念は、フランスだけでなく、世界中に近代国家の理想を掲げる大きなきっかけとなりました。

革命の熱狂が去った後のフランスを襲ったのは、権力争いと絶え間なく続く政変――。
しかし、その理想が実現するまでには、多くの混乱と試練が待ち受けていたのです。繰り返し続く国内の混乱の中で揺れ動くフランスは、一度はナポレオン・ボナパルトの帝政へと傾き、その後も王政復古や再びの帝政を経て、国家の行方を巡る戦いが続いていきます。

特に19世紀後半、ナポレオン3世による第二帝政の時代は、フランス国内外が大きく揺れ動きました。華やかに生まれ変わるパリの街並みとは裏腹に、プロイセン(現在のドイツ)の台頭が迫り、ヨーロッパ全体が静かな緊張に包まれていきます。
フランスが再び共和制へと舵を切ることになったのは、1870年、普仏戦争での敗北をきっかけに起きたナポレオン3世の失脚。混迷と敗戦を乗り越え、国民が強く願ったのは、国家の再建と、揺るがぬ安定でした。

1875年、ついに国家の土台となる憲法が制定され、議会制民主主義が本格的に確立。この第3共和政は、革命の理想を掲げつつ、現実的な国家運営と秩序の両立を目指すフランス人が混乱の果てに選び取った、新たなかたちだったのかもしれません。
そんな時代背景の中、誕生したのが「エンジェル100フラン金貨」です。国家の礎となる憲法を記す天使、フランス人の誇りを象徴するガリアの雄鶏、古代から続く法と秩序の象徴ファスケス――これらの意匠がひとつに集約されたこの金貨は、単なる通貨以上の意味を持つ“国家理念の象徴”といえるでしょう。

混迷と再生を繰り返したフランス近代史を背景に、このコインは今なお、誇りと理想を宿した輝きを放ち続けています。


市 場 価 値  - 今後の動向は?




1882年に発行されたエンジェル100フラン金貨は、帝政から共和制へと移行したフランスの歩みと覚悟を象徴する1枚。近代国家への新たな一歩を刻んだ、歴史と想いが詰まった金貨といえるでしょう。

もともと人気の高いコインのため、同種の金貨の中でも比較的高額で取引される傾向がありますが、状態によってその評価は大きく変わります

今回ご紹介するのは、PCGS社による鑑定で「MS65」という極めて優れたグレードが認定された個体。さらに、PCGS社で鑑定されたMS65は現時点で世界にわずか13枚しか存在せず、これより上のグレードは1枚も確認されていません。つまり、今回のMS65が“TOP POP”に位置づけられる、希少性の非常に高い1枚です。

コレクターにとっては「手にするなら、最高のものを」という所有欲を満たす、価値ある存在であり、投資目的の方にとっても「TOP POPは常に欲しがる人がいる=売りやすく、値崩れしにくい」という安心感があります。

歴史背景だけでなく、クラシックな構図と繊細な彫刻は、コレクター心をくすぐる魅力にあふれ、コレクションとしての人気は高く、その価値は確かな地位を築いています。

また、数十万枚単位で発行されている金貨も多い中、このコインの発行枚数は37,429枚と決して多いとはいえず、高品質な個体となると、その存在はさらに貴重なものとなります。とりわけ、13枚しか確認されていないTOP POPという希少性を考えれば、リセールバリューの面でも極めて優れた1枚であることは言うまでもなく、「良いコインを1枚手に入れたい」と考えるコレクターや投資家にとって、確実に候補に入る存在といえるでしょう。

混乱と試練を繰り返したフランスが、ようやくたどり着いた共和国の理想――その想いが刻まれたエンジェル100フラン金貨を手に取り、自由と誇りを求め続けたフランスの歴史を、ぜひ感じてみてください。