









1902年 イギリス エドワード7世 戴冠記念 金メダル 【 NGC MS64 】
税込み価格
長き待望の戴冠を刻んだ、英国王室戴冠記念メダルの逸品
60年以上の長きにわたってイギリスの王位にあったヴィクトリア女王が1901年に崩御し、長男エドワード7世が即位。その戴冠式が行われた1902年に、本メダルは発行されました。
写実的なタッチで刻まれた王と王妃の横顔は、単なる肖像画の枠を超え、“新時代のはじまり”というメッセージを帯びています。王の戴冠日はもちろん、王妃アレクサンドラの名とその同日の刻印も裏面に添えられており、王室夫妻の存在感と格式が際立つ仕上がりです。
とくに注目すべきは、王妃アレクサンドラの気品ある描写です。彼女の美貌は当時、ヨーロッパ各国の宮廷でも称賛され、オーストリア皇后エリーザベトと並び称される存在でした。その上品な横顔が、この金メダルの芸術性を一段と高めています。
本品の品位は91.67%、直径31mm、重量17.36gと、現代の1オンス金貨に匹敵する重厚感。発行枚数も2,728枚と少なく、王室行事の威厳をそのまま金に閉じ込めたような稀少性を備えています。
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| 統治者 | 英国王エドワード7世 |
|---|---|
| デザイナー | ジョージ・ウィリアム・デ・ソールズ |
| カタログ番号 | BHM# 3737、Eimer# 1871b、W&E# 4100A2 |
| 表面のデザイン | エドワード7世 |
| 表面の刻印 | EDWARD VⅡ CROWNED 9 AUGUST 1902. |
| 裏面のデザイン | 王妃アレクサンドラ |
| 裏面の刻印 | ALEXANDRA QUEEN CONSORT 9 AUGUST 1902. |
| エッジのタイプ | プレーン |
| エッジの刻印 | - |

1902年 イギリス発行 エドワード7世戴冠記念金メダルの概要
1902年8月9日。
ロンドン・ウェストミンスター寺院では、新たな国王エドワード7世の戴冠式が荘厳に執り行われました。この金メダルは、その一大セレモニーを記念して製作されたものです。
前代の女王ヴィクトリアが在位63年という空前の長期政権を築いたあと、ようやく即位したのが長男エドワード。すでに59歳という年齢でした。まさに「待ち望まれた戴冠」であり、彼の登場は帝国の空気を一新する出来事だったのです。
この記念メダルには、戴冠当日の年号とともに「CROWNED 9 AUGUST 1902」の文字が堂々と刻まれており、歴史的瞬間をそのまま記録した証しとなっています。流通を目的とした法定通貨ではなく、あくまでも王室の公式記念品。だからこそ、製造工程にも一切の妥協がありません。
デザインは、当時の英国王室関連美術を数多く手がけたジョージ・ウィリアム・デ・ソールズが担当。見る者に威厳と優雅さを感じさせる仕上がりは、単なる肖像メダルの枠を超え、国家の象徴たる風格をたたえています。

歴史的背景
ヴィクトリア女王の治世は、「ヴィクトリア朝」として知られ、イギリスが世界の覇権国家として君臨した時代でした。産業革命の成熟、植民地拡大、文化と科学の進展──そのすべてが女王の名の下に動いていたのです。
しかしながら、その長き支配の影で、“次代の王”エドワードは長年「待ちぼうけ」の日々を送っていました。周囲からは軽薄なプレイボーイと見られた時期もありましたが、実際には広い視野と柔軟な外交手腕を持つ人物で、のちに「ヨーロッパの叔父上」と称されるほど、各国王室と強固な縁戚関係を築いていくことになります。母ヴィクトリア女王が「ヨーロッパの祖母」と呼ばれていたように、エドワード7世はその血縁を縦横に活かし、王室外交の中核を担う存在として、イギリスの国際的地位を高めていきました。
王妃アレクサンドラは、デンマーク王女として生まれ、英国王室に嫁いだ人物。彼女の優雅な装いと上品な振る舞いは、当時のイギリス貴婦人たちの憧れでした。
その美貌は“シシィ”の愛称で知られるオーストリア皇后エリーザベトと双璧を成すと称えられ、ヨーロッパ王室の中でも際立った存在感を放っていました。王の奔放さによって民意が揺らぐ時期もありましたが、アレクサンドラの揺るぎない人気と王室の品格が、その安定を支えていたのです。
この金メダルは、そうした“王室の新しい顔ぶれ”が国民に正式に示された、象徴的な一枚。帝国の誇りと家族の物語が、金という不変の素材に刻み込まれた貴重な歴史資料といえるでしょう。
市 場 価 値 - 今後の動向は?
この金メダルの公式発行枚数はわずか2,728枚。もともと戴冠式の贈呈用として製作された非流通品であり、市場に姿を現す機会は非常に限られています。
さらに、NGCに鑑定登録されている個体は、全世界でわずか35枚にとどまり、そのうちMS64以上という高グレード評価を受けたものは合計で9枚のみ。
なかでもMS64はわずか4枚しか存在せず、この等級に到達した個体の希少性は際立っています。
こうした数字こそが、コレクターの間で「一度見逃せば次の出会いはいつになるかわからない」と言われる理由そのものです。
加えて、エドワード7世の在位期間がわずか9年と短かったことも、市場価値を押し上げる要因となっています。
治世が短かった分だけ発行された記念メダルや公式コインの数も限られており、同時代の王室関連アイテムの多くが、希少性の高い収集対象と見なされています。
本品のように状態・背景・美術性の三拍子が揃ったメダルは、コレクションとしての満足度も極めて高く、単独でも成立する完成度を持ちながら、英国王室メダルのシリーズに組み込む“核”としても価値を発揮します。
とくに戴冠式というテーマ性の強いジャンルは、象徴的で記憶に残りやすく、セット構成においても人気の高い分野です。
また、投資資産としての安定性にも注目すべき点があります。
希少なグレードの個体は年々市場に出回る機会が減少しており、出品されるたびに争奪戦となることもしばしばです。こうした傾向は、高グレード個体がコレクターの手元に留まり続ける中で、今後さらに強まっていくことが予想されます。
所有することで将来的な価格上昇や価値維持が期待できる点は、資産性を重視する方にとっても大きな魅力となるでしょう。
こうしたコレクション性と資産性の両立こそが、本メダルの真価を支える最大の特長です。
収集品としての完成度、そして将来的なリセール価値の両面において高いポテンシャルを備えており、希少性・歴史的背景・鑑定グレードのすべてが揃った本品は、今後さらに入手が難しくなることが予想されます。
長期的な視点から見ても、安心して保有いただける価値ある一点です。
この一枚には、数字では測れない“威厳”と“時間の重み”が刻まれています。
その存在自体が、すでに歴史を物語っているのです。