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1869年 -BB フランス ナポレオン3世 100フラン金貨 ストラスブール造幣 【 PCGS MS62 】

セール価格¥1,018,000

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フランス第2帝政時代の輝きを伝える、繁栄輝く“黄金の証”


19世紀、華やかな宮廷文化とともに近代国家としての道を歩んだフランス。

その変革期の象徴とも言えるのが、第2帝政を築いたナポレオン3世でした。彼は都市計画や鉄道建設を推進し、パリの景観を大きく変えたことでも知られています。本コインはその治世末期、1869年に発行された100フラン金貨。月桂冠を戴く皇帝の横顔と、帝政フランスの国章が刻まれた、歴史と美の詰まった一枚です。

発行枚数は約1万2,430枚と極めて限定的で、20フランの約731万枚と比べても圧倒的な希少性を誇ります。さらに、発行枚数に対するPCGS登録の鑑定済み個体はわずか約1.2%。そのうち、当店が扱うMS62グレードの個体は50枚のみで、入手の難しさを物語っています。

芸術性と希少性、そして帝政フランスの歴史を語る物語性。そのすべてを静かに内包した、奥行きある金貨となっています。

1869年 -BB フランス ナポレオン3世 100フラン金貨 ストラスブール造幣 【 PCGS MS62 】
1869年 -BB フランス ナポレオン3世 100フラン金貨 ストラスブール造幣 【 PCGS MS62 】 セール価格¥1,018,000

統治者ナポレオン3世
デザイナー アルベール・デジレ・バール
カタログ番号Franc 2014# 551、Fr# 580、Gad 1789# 1136、KM# 802
表面のデザイン 月桂冠を戴いたナポレオン3世
表面の刻印 NAPOLEON III EMPEREUR
BARRE
裏面のデザイン 鷲が描かれた帝国の紋章とレジオンドヌール勲章
裏面の刻印 EMPIRE FRANAIS
100 FRs
BB 1869
エッジのタイププレーン
エッジの刻印DIEU PROTEGE LA FRANCE


1869年 フランス発行 ナポレオン3世100フラン金貨の概要

ナポレオン3世は、叔父のナポレオン1世に倣い、ヨーロッパ各国の王国とは一線を画す帝政を確立し、フランスの威信を高めました。1869年に発行された100フラン金貨にデザインされたのは、古代ローマ皇帝のように月桂冠を戴いた姿で描かれています。

裏面には、第2帝政の紋章がレジオンドヌールの勲章とともにデザインされました。レジオンドヌールはナポレオン1世が定めたフランスの栄典です。18世紀から19世紀にかけてヨーロッパで興った新古典主義の影響を受けて、同コインも格式と古典(古代ギリシアやローマ)を感じる重々しさがあります。

細部まで妥協を許さない美しさは言うまでもなく、そのサイズは直径35mm、重量32.25806gという堂々たる存在感。手にしたときのずっしりとした重みが魅力的です。品位.900の純金素材が放つ深みのある輝きは、光の角度によって様々な表情を見せ、眺める者の目を惹きつけます。

この1枚はストラスブール造幣局で発行されたもので、「1869」の隣に小さく刻まれた「BB」の文字がミントマーク。ストラスブール造幣局は、フランス国内の主要造幣局の一つであり、発行枚数は他の造幣局に比べて少ないケースが多く、そのため希少価値が高いと考えられています。そのため、ストラスブール造幣局発行のコインは一般的にパリ造幣局発行のものより評価の高い傾向にあり、コレクターの間で特に貴重な存在として認識されています。

ナポレオン3世が築いた帝政フランスの威信と華やかな繁栄、その時代の輝きが今も色濃く息づくこの一枚。歴史の重みを手のひらで感じながら、19世紀の壮麗な帝政の鼓動を確かめてください。


歴史的背景

ナポレオン3世が大統領職を経て帝位についたのは1852年。ナポレオン3世は経済的発展と対外膨張を軸に、フランスの国威を高めていきます。
とくに鉄道の建設やパリの都市計画は、ナポレオン3世の指導の下、大きく発展し、これが近代フランスの基盤を築く原動力となりました。フランスの金融や産業資本も近代的に成長し、宮廷は華やかさに満ち溢れ、フランスの国威は欧州でかつてないほど高まっていました。

特に1867年に開催されたパリ万国博覧会は、当時のフランスが誇る技術力と文化の成熟を世界に示した重要なイベントでした。多くの国や企業が参加し、新技術や芸術が披露されたこの博覧会は、ナポレオン3世の治世の一端を象徴するとともに、近代フランスの発展を鮮やかに映し出しています。

しかし、華やかな繁栄の陰には、国内外の複雑な課題が横たわっていました。ヨーロッパ諸国は勢力均衡を巡る緊張が高まり、フランスも例外ではありませんでした。特に普仏戦争の兆候は徐々に顕在化し、国の将来に不安が募っていきます。
1870年には、プロイセンとの戦争が勃発。第2帝政は大きな打撃を受け、ナポレオン3世は戦況の悪化と国内の混乱の中、やむなく皇帝の座を退く決断を下します。退位後はイギリスへ亡命し、その地で生涯を閉じることとなりました。

この100フラン金貨は、まさにその終焉の年に発行され、帝政フランスの栄光と苦難の歴史を静かに見守った証人として、重い意味を持つ一枚と言えるでしょう。
歴史の波間に揺れ動いた時代を今に伝える、希少で価値ある金貨です。


市 場 価 値  - 今後の動向は?




1862年に発行が始まったナポレオン3世の100フラン金貨は、その歴史的背景と高い芸術性で、コレクターの間で根強い人気を誇る銘品。特に帝政末期に発行された個体ほど、より高い評価を得る傾向が強くうかがえます。

今回の1869年ストラスブール造幣局発行の個体は、発行枚数約1万2,430枚と非常に限定的。20フラン金貨の発行枚数約731万枚と比べ、その希少性は圧倒的と言えるでしょう。

発行枚数の少なさが際立つ中、PCGSに登録されている鑑定済み個体は非常に限られ、全発行枚数のわずか1.2%程度にとどまっています。そんな狭き門をくぐり抜けたMS62グレードの個体は言うまでもなくさらに希少で、世界にわずか50枚。数少ない希少な存在として、所有する喜びと価値の高さを物語っています。

希少性ゆえに市場での流通は極めて限定的ですが、その価値は揺るぎないもの。コレクターにとっては、希少で美しい逸品として所有欲を存分に満たし、投資家にとっては安定した価値をもつ信頼の資産として高く評価されているのも、当然のことと言えるでしょう。

発行枚数の少なさと市場に出回る個体数の限られた状況は、将来的な価値の下支えに大きく寄与し、供給の希少性が高まるほど価格の上昇が見込まれています。こうした背景から、ナポレオン3世の100フラン金貨は単なるコレクションの枠を超え、資産としての魅力も持ち合わせ、時代を超えて稀有な存在として輝きを放っています。

このような、リセールバリューの面でも極めて優れた特性を持つ本品は、「良いコインを1枚手に入れたい」と考えるコレクターや投資家にとって、確実に候補に入る存在です。

激動の時代を経て栄華と苦難を紡いだ帝政フランス――その歴史の息吹を閉じ込めた100フラン金貨を手に取り、かつての壮麗な時代とその輝きを感じてみてください。